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グローバルダイニングについて(Wikipediaより)

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概要

創業者で現社長の長谷川耕造が、早稲田大学商学部を中退し、シベリア鉄道に乗って、スウェーデンへ渡り、同国の首都・ストックホルムを基点にヨーロッパ全土を放浪して回る。やがて1972年に帰国し、翌年'''有限会社 長谷川実業'''を創業。高田馬場に喫茶店「北欧館」現在でも国内各地には、同じ名前を持つ喫茶店・サウナなどの店があるが、同社の「北欧館」は高田馬場のみの出店であったため、その他の同名の一連の店との関連性は全くない。を開く。ここで立て続けに高い年商を記録すると、長谷川の意志もあって、1976年六本木にパブレストラン「ゼスト」(現在は六本木ラ・ボエムが存在する。この当時は、現在のゼストキャンティーナとは違う業態だった)、さらには1980年原宿にパスタレストラン「カフェ ラ・ボエム」などのレストラン業態へと移行してゆく。 その後、同社の本社オフィスに近い、代官山西麻布表参道、原宿近郊に、ゼストキャンティーナ、カフェ ラ・ボエムを裏通りなどにゲリラ的に出店してゆくと、深夜5時まで営業していることもあり、主に夜遊び族の支持を得て、知名度を上昇させると共に、1985年には株式会社に改組する。 1987年にはゼストキャンティーナを、当時流行の兆しを見せていたテクス・メクス料理/テクスメクスレストランに業態転向させ、大成功をおさめると、その後もイタメシブームでカフェ ラ・ボエムも成功をおさめ、一気にメジャーな知名度を得る。その後も1993年アジア料理/アジアンレストラン「モンスーンカフェ」、2000年日本料理/和食レストラン「権八」などの新業態にも進出し、新たに成功させるなどしている。また現社名のグローバルダイニングには1997年に変更している。 これまで東京都内を主戦場としてきたが、2004年にこれまでの業態を一店に凝縮した大型フードコート「フードコラシアム」を沖縄にオープンさせると、その後は福岡、大阪などの地方都市へも店舗展開を開始している。また海外への出店も盛んであり、ロサンゼルスにカフェ ラ・ボエム、サンタモニカにモンスーンカフェ、ビバリーヒルズに権八の3店舗を所有している。

特徴

確固たる実力主義

同社を代表するものの一つとして、社長・長谷川耕造が持つ経営哲学がある。徹底した実力主義と、結果を第一としており、つねに社員・アルバイト全ての従業員に対し、競争意識を徹底させている。フェアに店を運営し、収益を上げ、月商が高いものがこの先、生き残ってゆくという資本主義における原理原則を教育させると共に、これが同社の原動力にもなっている。ちなみに各レストランの店長は、自らの座をキープし続けて行くには、月商を右肩上がりにし続けなければならないルールとなっており、月商が3期(一期6ヶ月)連続マイナスとなると、即座に店長の座から解任される。また前年度の月商をトータルした額からマイナスになっても、同様に店長の座から解任という厳しいルールが課されている。 また同社では、年功序列を採用していないため、昇給や昇格も自己申告でおこなわなくてはならない。場合によっては長い期間勤務していても、申告しないと「やる気がない」という風にみなされることもある。 その他、同社の特徴の一つとして人事部が存在しないことがある。これはフェアに会社を経営し続けるに当たって、何かと権力の集中しやすい人事部の存在は、経営に差し支えを生ずる、という長谷川の考えによるものである。ちなみに新たに店舗がオープンする際は、各店舗から人員を募ることが出来るシステムとなっており、また同社のレストランはそれぞれが近くに位置するという利点もあることから、各店舗・各業態からの異動はスムーズにおこなえるようになっている。

相互出店による繁華街化

同社の出店方式の特徴に、半径1km以内の地域に別業態のレストランを互いに出店(または同じビル内に各フロアごとに別業態の店舗を2つ以上出店する)し、互いに売り上げを競争させるというやり方があることでも知られる。これは長谷川が、当時まだ着目されていなかった世田谷区三宿1989年9月にゼストキャンティーナを出店させ、その2ヵ月後にカフェ ラ・ボエムをオープンさせたことで、地域が活性化し、渋谷などからタクシーですぐに行ける場所であることなどから、その後三宿は隠れ家的スポットとして脚光を浴びるようになり、知名度を上昇させる切っ掛けにもなったことでも知られる。 1990年代中期から2000年にかけて、代官山にモンスーンカフェ、白金 (東京都港区)/白金にラ・ボエム、恵比寿にゼストキャンティーナ、西麻布に権八などの大型店舗を展開し、話題を呼んだりしている。ただし2002年以降、外食産業全体の売上高は低下の一途を辿っているため、これ以降大型店舗の展開はしていない。

社内デザインチーム

飲食企業としては異例の社内に店舗設計部署を持ち、出店に関して自社の社員が設計・工事監理を内製化していた。段差や吹き抜けなどの独自性を持ったレイアウトは、店舗設計部署に所属するデザイナーから生まれている。設計部署のスタッフは「インハウスデザイナー」と呼ばれ、幾つかの外食企業が後追いで店舗設計部署を内製化する現象を生んだ。2000年前半には部署の人数は10名を超え、大所帯となるが会社の業績低迷と共に部署は縮小し、2009年以降はメンテナンスに特化した部署と化している。店舗設計部署に所属したスタッフの多くはグローバルダイニングを退社後、独立の道を歩み話題の飲食店の設計を手掛けている。

業態一覧


ゼスト キャンティーナ(ZEST CANTINA)
:1976年に六本木にパブレストランとしてオープン。その後1978年に2号店となる原宿店(同店が入居していた原宿神宮橋ビルの老朽化解体に伴い、2006年2月末で閉店)をオープンさせた後、次第に都心を中心に店を構え始めるようになる。当初は前述のようにまだテクスメクスを取り入れてはいなかったが、1987年に横浜店(1997年に閉店)のオープンと同時に全店舗テクスメクスに業態転換し、グローバルダイニングの主力業態として現在も存続し続けている。中でも1998年にオープンした恵比寿店は、同業態中最大の広さを持ち、アメリカとメキシコの国境にありそうな安酒場を思わせるレトロチックな外観と、西部劇の映画のセットのようなサルーンの豪華さとが相まって、過去に様々なテレビ番組のロケ地として登場していることでも知られる。現在都内のみで7店舗を展開。また同じゼストキャンティーナでも、ハンバーガーのみを扱う「ゼストプレミアムバーガー」がラクーア内と広尾 (渋谷区)/広尾に存在する。
カフェ ラ・ボエム(Cafe La Boheme)
:プッチーニの同名のオペラからその名を冠し、1980年に前出の原宿神宮橋ビルに1号店としてパスタとワインをメインにしたレストランとしてオープン。元々はその前年に長谷川がアンティークショップを開いたものの、売り上げ不振で業態転換させたもの。のちに1989年、世田谷ラ・ボエムがオープンした頃と前後して、ちょうどイタメシブームが起きていたこともあり、その時流に乗って、一躍メジャーになる。その後も銀座や白金などの地域に店をオープンさせ、特に1998年にオープンした白金店は同地域のランドマークスポットとなっている。現在都内ほか地域を合わせて、20店舗を展開。また同じカフェ ラ・ボエムでもこれより価格帯が一段高い「ラ・ボエム クアリタ」が渋谷センター街福岡県/福岡天神 (福岡市)/天神に存在する。
モンスーン カフェ(MonSoon Cafe)
:タイ王国/タイベトナムマレーシアといった諸国のアジアン料理を、バリ島/バリのリゾートをイメージした空間で楽しむレストランとして、1993年に西麻布に1号店として誕生。その後急速な高まりを受け、1995年には代官山に、吹き抜けを設けた回廊型の巨大店舗をオープンさせ、大きな話題を呼ぶ。その後も都内各地に出店を続けている。近年では銀座G-Zoneやお台場・メディアージュに位置するグリエンパサージュ、ららぽーとTOKYO-BAYなどの商業施設へ出店するケースが多くなっている。現在都内ほか地域を合わせて13店舗を展開。
権八(Gonpachi)
:手打ち蕎麦うどん/饂飩といったの伝統的和食を、土倉を改築して建てられた古民家をイメージした空間で楽しむ和食レストランとして、2000年9月に西麻布に1号店として誕生。基本は蕎麦・饂飩に絞られているが、各店には寿司(西麻布・渋谷・銀座)、蕎麦・天麩羅・炭焼き(桜新町・あざみ野)、鉄板(天神)等それぞれの料理に長けた料理人を配しているため、各店によってそれぞれ店のタイプが異なる。なお西麻布店は2002年2月に東京都内で開催された小泉純一郎/小泉ジョージ・ウォーカー・ブッシュ/ブッシュによる日米首脳会談の際に会食で使用されたことで知られる。
フードコロシアム(FOOD COLOSSEUM)
:前出の業態を全て一店に凝縮させた業態として、2004年12月に同社初の関東地域外となる沖縄に1号店としてオープン。その後は東京急行電鉄/東急田園都市線南町田駅前に位置する「グランベリーモール」に2店目をオープン、2008年7月には栃木県那須ガーデンアウトレットに3店目をオープンさせている。
タブローズ(TABLEAUX)
:1992年10月に代官山にオープン。元々はその前となる1991年にロサンゼルスにカフェ ラ・ボエムをオープンさせた際に長谷川が”これまでのカジュアルタイプの業態から、シックで無国籍なイメージを持たせた業態への移行”をコンセプトにオープンさせたインターナショナルスタンダードタイプのレストラン。無国籍なオリジナルディッシュに加えて、また併設された「タブローズ ラウンジ」ではワインセラーヒュミドールなどが揃えられており、贅を尽くした大人の空間とも言える。なおこの店舗は午後5時半からの営業となっている。タブローズの初代店長は新川義弘、現株式会社HUGE社長である。
ステラート(Stellato)
:1998年9月に白金にオープンしたカフェ ラ・ボエムの3階にオープンされた、イタリアの大聖堂をイメージしたレストラン。タブローズが無国籍なシックさを基調にしたコンセプトを持つのに対し、ステラートは一貫してイタリアンを基調とした空間で、提供される料理もイタリアンベースとなっている。この店舗も午後5時半から営業だが、閉店も午前0時となっており、同社が所有するレストランの中では最も速く閉店する。
レガート(Legato)
:2002年に渋谷・道玄坂上にあるスペースタワーにオープンしたレストラン。イタリアの劇場をイメージしたオープンキッチンに加え、併設されたワインセラーはこれまでの業態中最大規模を誇る。ちなみにタブローズ、ステラートが午後5時半からのオープンに対し、この店舗のみ午前11時半からのオープンとなっており、ランチメニューも取り扱われている(閉店は午前0時)。

出典


網野由美子 商店建築社「アイ・ラブ・レストラン」

脚注

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